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2 アル・カーイダ関係者の我が国への不法入出国事案


 こうした中、「アル・カーイダ」関係者であり、殺人、爆弾テロ未遂等の罪で国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配されていたフランス人が、2003年(15年)12月にドイツで逮捕され、他人名義の旅券を使用して我が国に不法に入出国を繰り返していたことが判明しました。さらに、別のイスラム過激派メンバーが、同人と同居して我が国に一時滞在していたことが判明するなど、国際テロリストが我が国に潜伏していた実態が明らかになりました。
 我が国には、イスラム諸国出身者が多数滞在し、コミュニティを形成していることから、今後、イスラム過激派が、こうしたコミュニティを悪用して、資金・資機材の調達を図るとともに、様々な機会を通じて若者等の過激化に関与することが懸念されます。

我が国に潜伏していた「アル・カーイダ」関係者
我が国に潜伏していた「アル・カーイダ」関係者(時事)



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