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はじめに
 2001年(平成13年)9月11日に発生し、世界に衝撃を与えた「米国における同時多発テロ事件」から4年が経過しました。各国政府はテロ対策を強化し、テロに対する国際的な取組みは一定の成果を上げていますが、イスラム過激派が世界各地でテロを敢行するなど、テロの脅威は依然として高い状態で推移しています。
 2005年(17年)も、7月には、英国・グレンイーグルズで主要国首脳会議(サミット)が開催されている中、同国の首都ロンドンで、地下鉄等の公共交通機関を標的とした爆弾テロ事件が発生し、多くの死傷者を出したほか、10月にはインドネシア・バリ島で同時多発テロ事件が発生し、邦人1人もその犠牲となりました。
 我が国も、このような国際テロの脅威とは無縁ではありません。近年、オサマ・ビンラディンとされる者が発した声明等で攻撃対象として名指しされたほか、「アル・カーイダ」関係者が不法に我が国に入出国を繰り返していたことが判明するなど、我が国がテロの標的とされる可能性は否定できません。
 こうした情勢を踏まえ、警察は、「テロリストを国内に入れない」、「拠点を作らせない」、「テロを起こさせない」という観点から、各種国際テロ対策を推進しています。今後も、国内外の関係機関と緊密に連携しつつ、また、国民の理解と協力を得ながら、情勢の変化に的確に対応した措置を講じ、テロの未然防止に万全を期していきます。
掲載内容は2005年(17年)10月末現在のものです。(特に記載の場合を除く。)

英国・ロンドンにおける同時多発テロ事件(2005年(平成17年)7月)(時事)

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