表紙・目次 はじめに 第1章 警備警察50年の歩み 第2章 警備情勢の推移 第3章 警備情勢の展望と警察の対応 資料編

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はじめに


 昭和29年7月1日、現行警察法が施行され、本年で50周年を迎えました。
 現行警察法は、我が国が終戦後の占領下にあった23年3月に施行された旧警察法の「警察の民主的管理」という優れた点を受け継ぎ、制度上の欠陥を是正するものとして、27年の独立回復から2年を経た29年に全部改正により制定されました。以来、その基本的枠組みを維持しつつ、時代の要請に応じた所要の改正を行い、現在に至っております。
 現行警察法施行後、今日までの50年間を顧みると、日本共産党により繰り広げられた武装闘争や過激派等による安保闘争、石炭産業の斜陽化等の経済情勢を反映して変遷した労働運動、ソ連(当時)や北朝鮮等による対日有害活動等、多くの警備事案が発生しました。こうした中、警察は、各時代の警備情勢を踏まえて、体制の整備、技術の開発等を図るとともに、戦後の激動期から今日に至るまで「違法行為は看過しない」との一貫した方針の下に、国民の理解と協力を得ながら事態の沈静化と効果的な取締りの実施に努め、治安維持の任に当たってきました。
 警察は、今後とも、民主主義社会を擁護し、国民が安心して暮らせる安全な社会を確立するため、全国警察を挙げて各種の治安対策を強力に推進します。
掲載内容は平成16年7月1日現在のものです。(特に記載の場合を除く。)
空港において徹宵警戒に当たる機動隊員(平成14年8月、千葉)
空港において徹宵警戒に当たる機動隊員(平成14年8月、千葉)

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