●非公然アジト「豊玉アジト」の実態

 平成10年1月、警察は、東京都練馬区内において、革マル派の非公然アジト「豊玉アジト」を摘発しました。このアジトには、偽造した警察手帳や公安調査官証票のほか、14,000本にものぼる鍵、約400本の印鑑、大量の工具類や文書類、さらに、9年5月、神戸市須磨区で発生した小学生殺人及び死体遺棄事件(以下、「神戸事件」と言う。)の検事調書を写しとったと思われる文書を記録したフロッピーディスク、室内を盗聴して録音したと思われるカセットテープ等同派による違法行為を証明する品々が大量に隠されていました。
 これらの品々は、同派が、組織的に、他人の居宅等に侵入して物を盗んだり、盗聴器を仕掛けたりするなどの違法な調査活動を行うために使用、あるいは、それにより入手されたものとみられます。
 警察は、これらの押収品をもとに、
    ・ 神戸事件の検事調書を保管していた兵庫県立光風病院に侵入して検事調書等を盗んだ事件
・ 神戸事件の被疑少年の両親宅に侵入した事件
・ 神戸大学医学部に侵入した事件
・ 神戸事件の被疑少年が入院している関東医療少年院に侵入した事件
・ 早稲田大学法学部教授宅の電話を盗聴した事件
・ 国労本部書記長宅に侵入した事件
 等を解明して、同派活動家17人を指名手配し、このうち関東医療少年院に侵入した事件で手配していた女性活動家1人を逮捕しました(10年12月31日現在)。

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