おわりに

 革マル派は、過激派セクトの中でも特異な活動を展開する団体ですが、実態は暴力による民主主義体制の破壊を目指す過激派集団であることは説明のとおりです。
 本文でも述べたとおり、警察では、平成10年に、「豊玉アジト」等5箇所の革マル派非公然アジトを摘発し、その捜査から同派による違法な調査活動の実態を解明しました。しかしながら、今回判明した事実は、全体のごく一部に過ぎません。同派は、現在でもなお、全国に非公然、非合法活動を行うための種々のアジトを設置しているものとみられています。
 言うまでもなく、本文で紹介したような革マル派による違法な調査活動は、民主主義社会に対する挑戦であり、平穏な社会生活を確保していく上で看過することのできない犯罪行為と言えます。
 警察では、革マル派を始め、暴力で国家の転覆を狙う過激派各派に対し、犯罪の未然防止対策と違法行為に対する徹底した取締りを強力に推進していますが、非公然アジトの摘発や非公然活動家の検挙のためには、国民の皆様方の御理解と御協力が不可欠なのです。身の周りで不審な点がありましたら、どんな小さなことでも結構ですので、ぜひ最寄りの警察署や交番、駐在所まで御連絡をお願いいたします。


平穏な社会生活を脅かす過激派の発見にご協力を


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